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頭金なし住宅ローン
最近は住宅ローンも「頭金なし」が多くなり、今年からフラット35でも頭金なしで住宅ローンが借りられるようになりました。
それでは、「頭金なし」住宅ローンはあなたにとってチャンスと考えるべきでしょうか?
「頭金なしで家賃並みで買える物件なら、なんとかなりそう」と購入してしまうまえに、十分に検討する必要があります。
どのような検討が必要かというと、住宅購入には建物(土地)本体以外にも費用がかかります。
まず住宅購入するまでの費用としてかかるものは、
・売買契約書の印紙代
・工事請負契約書の印紙代(土地購入後に建物を建てる場合)
・土地・建物購入費用
次に住宅購入後にかかる費用は
・引越し費用
・不動産登録免許税
・不動産取得税
・火災保険料
・固定資産税
・建物修繕維持費用
・管理費・修繕積立金(マンションなど)
などの費用が発生し、特に住宅購入後にかかる費用は、引越し費用、不動産登録免許税以外は購入後ずっと続き、賃貸で生活されていた方にとっては新たな負担になってきます。
さらに、将来のライフイスタイルや、ライフイベントでの費用も考慮が必要です。
「車の買替」「子の教育」」子の結婚」「親の介護」「老後生活」など、いずれもお金が必要になるものです。
以上のような費用を概算してみて、将来の生活がどうなるかを考慮された上で決定することが必要です。
頭金なしのメリット
・預貯金がなくても購入できる
・金利が上昇基調の場合には、頭金を貯めてから購入するより有利な場合がある
・家賃生活者の場合は、頭金を貯める期間の家賃負担がなくなる
頭金なしのデメリット
・借りる額が増えるので、月々の返済額やローン返済総額が多くなる。
・保証料や手数料もローンに組み込まれるので割高になる。
・全額ローンの場合、返済が困難になって任意売却する時にローン残高を
下回る価格にしかならないことがある。
頭金なし購入の対策
・ライフプランニングを行なって生涯の生活設計やお金の流れを考えてみる。
・購入価格を下げることにより頭金効果が出てくる。
・住宅取得控除の還付金を利用した繰上げ返済の活用で頭金効果とする。
・固定金利で一番低いローンの金融機関を選択して将来の金利上昇リスクに備える。
・一定期間固定金利型のローンで低金利の金融機関を選択して15年・20年は
元金返済額を少しでも高めるようにする。
・一度家計内容を分析し、家計のムダを省く。
住宅の購入は個人個人の事情や考え方もそれぞれですが、将来後悔しないように購入前に様々な角度からの検討を加えて、将来のリスクも把握した上で最終的に決定することが大切です。